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【9月の相場見通し】下がりやすい月で確率の高い戦略とは

 こんにちは、仮想通貨トレーダーのシュウです。
仮想通貨(暗号資産)や株式市場には、季節ごとに繰り返されやすい相場のクセ(アノマリー)が存在します。中でも「9月は年間で最も価格が下がりやすい月」として世界中のトレーダーに知られています。海外ではこの現象を株式市場で「セプテンバー・エフェクト」、仮想通貨市場では下落を示す赤色にちなんで「レッドテンバー(Redtember)」と呼びます

しかし、9月の下落は恐れるだけでなく、正しく仕組みを知ることで「下落で利益を狙い(ショート)、底値で安く買って年末の上昇(ロング)に備える」という絶好のチャンスに変えることができます。

今回は、初心者の方向けに「9月に相場が下がりやすい理由」「過去10年間のデータ」「具体的な9月のトレード戦略」を分かりやすく解説します。

1. なぜ9月は「最も値下がりしやすい月」なのか?

9月にビットコインや株が下がりやすくなるのには、単なる偶然ではなく複数の理由が重なっています。主な理由は以下の4点です。

① プロの投資家が夏休みから戻り、資産を整理する

欧米の機関投資家(ファンドやプロのトレーダー)は8月に長期休暇を取ります。9月に職場へ戻ると、保有している資産の点検を行い、利益が出ている資産を売却して現金化したり、リスクの高い資産を減らしたりしますこの売り注文がまとまることで、相場全体に下落圧力がかかります

② 9月末の「第3四半期(Q3)」の決算・資金調整

1年は3ヶ月ごとに第1〜第4四半期に分かれており、9月は「第3四半期(Q3)」の締めくくりの月ですファンドなどは四半期ごとの成績を確定させるために利益確定の売りを出したり、税金対策として損の出ている銘柄を売却(損出し)したりします

③ 米国の重要イベント(FOMC)への警戒

9月中旬には、アメリカの中央銀行にあたるFRBが政策金利などを決める重要会議「FOMC」が開かれます今後の金融政策(利上げや利下げ)に対する不安や警戒感から、投資家が「一旦様子を見よう」「現金に戻しておこう」とリスク資産を手放す動きが出やすくなります

④ 「9月は下がる」というみんなの思い込み

「歴史的に9月は下落しやすい」という情報が広く知られているため、投資家たちが「下がる前に売っておこう」「空売り(ショート)を仕掛けよう」と先回りして行動します。その結果、本当に価格が下がってしまう「自己実現の予言」のような心理効果も働きます

2. 過去10年間のデータ検証:S&P500とビットコインの9月騰落率

過去10年間の9月において、アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」と「ビットコイン(BTC)」がどのように動いたかを振り返ってみましょう

S&P 500 騰落率 (%)ビットコイン (BTC) 騰落率 (%)その年の主な出来事・背景
2014-1.55%-19.01%

マウントゴックス破綻後の下落トレンド

2015-2.64%+2.35%

中国株の暴落(チャイナ・ショック)

2016-0.12%+6.04%

2回目の半減期後の落ち着いた相場

2017+1.93%-7.90%

中国による仮想通貨規制(ICO禁止)の報道

2018+0.43%-5.58%仮想通貨バブル崩壊後の冷え込み相場
2019+1.72%-13.38%

機関投資家向け取引所ローンチ後の失望売り

2020-3.92%-7.51%

コロナショック後の急上昇が一服

2021-4.76%-7.03%

中国の仮想通貨全面禁止通達

2022-9.34%-3.12%

米国の急激な利上げによる世界的な株安

2023-4.87%+3.91%

高金利の継続と米現物ETF承認への期待

2024+2.02%-6.30%

米国の利下げ開始を控えた調整局面

データから分かる重要ポイント

  • ビットコインの9月勝率は約25%前後:過去データ全体を見ても9割近い年でマイナス、または伸び悩んでおり、月間平均でもマイナス約4〜5%前後となっています

  • S&P500も9月は年間で唯一のマイナス平均:1950年以降の統計で、S&P500がプラスで終わる確率はわずか44%しかありません

  • 10月以降は「アップトーバー(Uptober)」へ:9月にしっかり下落して相場の過熱感が冷めると、続く10月は歴史的に平均+20%以上急上昇する絶好調の月になりやすいという特徴があります

3. 9月の実践トレード戦略:2段階アプローチ

9月の相場を攻略するには、1ヶ月間ずっと同じポジションを持ち続けるのではなく、「月前半はショート(売り)主体で攻め、月後半に底値を見極めて長期ロング(買い)に切り替える」という2段階の戦略が効果的です。

ステップ1:月前半〜中旬は「ショート(売り)」で下落を狙う

月初から9月中旬(FOMCの前後)までは、売り圧力が強まりやすい時期です

  • ショート(空売り)の基本:価格が高いところで売り、安くなったところで買い戻すことで利益を狙う手法です。

  • 狙い目のタイミング:価格が一時的に少し反発したところ(戻り目)や、直近の支持線を下に割り込んだタイミングを狙います。

  • 現物ホルダーの保険(ヘッジ):すでにビットコインを現物で持っていて売りたくない場合でも、先物取引で同額のショートを入れておくことで、現物の含み損をショートの利益で相殺(リスクヘッジ)できます。

ステップ2:9月下旬の「落ち切った底(底打ち)」を見極めるサイン

9月下旬になると、下落トレンドが終わりを告げるサイン(セリングクライマックス)が出始めます以下の指標をチェックして底打ちを確認しましょう。

チェック項目見るべきポイント・初心者向け解説買い(底打ち)のサイン
強制決済の発生

レバレッジ取引で無理をしていた買いポジションが一気にロスカット(強制清算)されたか

大規模なロスカットが発生し、出来高を伴って急落した直後
資金調達率(FR)取引所で「買い手」と「売り手」のどちらが優勢かを示す数値。マイナス(みんなが下落を予想して売りが過剰になった状態)が続く。
売られすぎ指標(RSI)買われすぎ・売られすぎを0〜100で測る指標。日足チャートのRSIが30以下(極端な売られすぎ)まで下がった後、反発を始めたとき。

ステップ3:年末を見据えた「長期ロング(買い)」を仕込む

底打ちサインが確認できたら、ショートを利益確定して長期の買い(ロング)へシフトします。

  • 一括ではなく「分割買い(ドルコスト平均法)」で入る:底のピンポイントを当てるのはプロでも難しいため、資金を数回に分けて少しずつ購入し、平均購入単価を安定させます

  • 損切りライン(ストップロス)を明確にする:9月の最安値を少し下回ったところに逆指値(損切り注文)を入れておき、万が一の想定外の下落から資金を守ります。

  • 10月〜12月のラリーを狙う:歴史的に10月〜年末は仮想通貨市場が大きく盛り上がりやすい時期です。9月のバーゲンセールで仕込んだポジションは、年末の最高値更新などを目標にゆったりと長期保有します。

4. まとめ:9月の下落は年末に向けた「最大のチャンス」

9月は株式・仮想通貨ともに下落しやすいアノマリーがありますが、これは決して恐れるべきイベントではありません

  1. 前半〜中旬:戻り売りを意識し、ショートや現金比率を高めて下落相場を乗り切る

  2. 下旬:投げ売りが一巡した底打ちサインを見逃さず、年末の「アップトーバー」に向けて現物や長期ロングを安値で仕込む

相場の季節性とプロの心理を理解し、しっかりと資金管理を行いながら、9月の相場を利益獲得のチャンスに変えていきましょう。

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